《西洋美術展》フェルメールとレンブラント展の感想Part2
こんにちは!
前回の記事で簡単に背景を紹介しましたが、いかがでしたでしょう・・・?
こちらでは、印象に残った作品を6点に絞って紹介したいと思います!
1.ヘラルト・ダウ 窓際でランプを持つ少女
ランプの灯が服装から召使と思われる彼女の顔を暖かく照らしています。
表情は驚きと興奮。恋人を待っているのでしょうか・・・?
窓枠から身を乗り出している様子がとてもリアルでした。
そして、ランプ特有のほんわりと周りを照らしている様子もよくわかりました。
2.コルネリス・クラースゾーン・ファン・ウィーリンゲン 港町の近くにて
色彩がとにかくきれいでした!
この作品では水平線は高めにあり、海は青や緑の鮮やかな色彩で描かれていますが、時代が下るにつれて水平線はより低く、空はより高くなり、色彩はほとんど灰色になるくらいまでに抑えられていくそうです!
3.ウィレム・ファン・デ・フェルデ ロイヤル・プリンス号の拿捕
先ほどの作品より50年ほど後の作品ですが、比べてみていかがでしょうか?
この作品は英蘭戦争のワンシーンのようです。
一番大きな船がロイヤル・プリンス号でぼろぼろになった帆がいろんな方向になびいており、座礁していることがわかりますね。そのまわりをオランダの船(オレンジ・白・水色の船)が囲んでいます。
この画像では見にくいですが、ロイヤル・プリンス号の一番上には白旗を引き出そうと男性が一人登っているのが見て取れます。
4.ヨハネス・フェルメール 水差しを持つ女
日本初上陸のフェルメールの作品です。フェルメールは作品が本当に少なく、世界中に散らばっています。フェルメールは作品を描くにあたって、絵の中の小道具にこだわる人でした。解析によると、この作品の壁にかかっている地図は何度も書き換えられているようです。
そして、きれいな青色のスカートはフェルメール・ブルーと呼ばれる色使いです。
この色はラピス・ラズリの岩石を砕いて作ったウルトラマリンと呼ばれる青色の顔料は他の顔料の100倍もの値段だったそうですが、いろんな作品で使っています。
鮮やかだけれどこれほどまでに上品な色は稀有だと思います。
5.ヤン・ステーン 恋の病
左の流行おくれのおかしな格好をした人はやぶ医者。右は召使だと思われますが、二人ともにやにやしていますよね。
左のドアの上にクピドが描かれており、娘に向かって愛の矢を射ろうとしています。
他にも、分かりにくいですが、ドアの入り口付近に犬が交尾している姿もあります。
恋煩いに薬は効かないなんて声が聞こえてきそうです。
6.ヤン・バプティスト・ウェーニクス 地中海の港
この作品はイタリア沿岸を想像して描かれたもので、実際の景観ではありません。
着飾っている女性、ワインを楽しむ人、古代ローマの建造物、貿易のために来たであろう船、オベリスクなどイタリアを思わせるものがちりばめられています。
この作家がイタリアにいた期間を回想しながら17世紀の人々がイタリアに思いを馳せるような作品になったようです。
明るい色彩がイタリアの明るい雰囲気を捉えているような気がしました。
・最後に!
レンブラントのベローナは正直そんなになにも思えなかったので割愛させていただきました。。。
なんか、女神のはずなのですが太ったおばさんにしか見えなくって。。。ごめんなさい。。笑
レンブラントの他の作品は好きなのもあるのですが・・・
この展覧会を通じて17世紀のオランダ黄金時代の始まりから終わりまでを垣間見られた気がします。特に海洋画は新人が続かなかったため数も少ないです。
私は、今の所この時代の作品が1番好きなので、本当に行ってよかったです!
立ち止まって、ずっとみていたいような吸い込まれるような作品に出会う確率がこの時代の作品が高いのです。
理由は自分でもわからないのですが・・・
フェルメールの作品、オランダやイギリス、フランスなどにも見に行きましたが、人生で全て見れるかな・・・!
まだまだ経験不足なので、これからもいろいろな展覧会に足を運びたいと思います( ´ ▽ ` )ノ
幼い頃は親にあれこれ展覧会を連れまわされて嫌々でしたが、今では感謝しています!
おしまい!