こんにちは。
悲しいときというか、泣きたいときというか、いっぱいいっぱいのときに聞く音楽ってありませんか?
わたしにはあります。
曲は数年間変わってないです。
そして、最近1つ増えたのですが、全て1つの作品と奇遇にも繋がっていました。
前のクールにドラマ化もされていた「わたしを離さないで」という作品。
原作は「Never let me go」という日系イギリス人カズオ・イシグロの作品です。
ドラマでは原作と異なりアレンジされていました。
そして、日本でドラマ化する前にイギリスで映画化されています。
ちなみに、わたしの大好きなキャリー・マリガンという女優さんも出てます!
一見、タイトルは甘いラブストーリーを思わせますが、実際には全くそうではなく、
誰も救われません。
こんなにもどうにもならないのかという感じがします。
原作でも、徐々に作品の全体が見えてきて、加速することも減速することもなく切迫感が募ってきて、心を揺さぶられます。
この作品の映画で劇中に使われていた音楽がこちら。
Reprise
The door in the Floorという作品でも使われていたようです。
実は、わたしがこの曲を知ったきっかけはこの映画からではありません。
2008年に「なでしこ隊〜少女たちだけが見た特攻隊 封印された23日間」というスペシャルドラマで使われていて、はっとなったのです。
わたしはこのドラマを10回ほどみました。
ただ第二次世界大戦に興味があるからではなく、小学校の修学旅行で知覧の特攻平和会館を訪ねたのですが、そこが舞台になっていたのが大きいです。
特攻隊のドラマというか、小学生のときに特攻平和会館で受けた衝撃はとても大きく、それは今でも胸に残っています。
特攻自体に賛成では全くありませんし、今後そのようなことがあってはならないと思っています。
一方、祖国や家族を想って、計り知れない恐怖を抱きながらも南の海に散っていった今のわたしと同じくらいの人を考えると、今の環境に感謝してがんばらないといけないなと思います。
少し逸れてしまいましたが、この曲と気に入った作品でまた出会えたときには驚きました。
原作を読んで、映画化を楽しみにしていましたから。
そして、ドラマ化され、大事な場面で使われる曲がこちら。
Never Let Me Go
原作の世界観が再現されている気がします。
自分がしんどいとかいっぱいいっぱいであると自覚してなくても、無性にこの曲を聴きたくなってる自分がいると、実はいっぱいいっぱいなのかなと思います。フィクションにしろノンフィクションにしろ、「誰も救われない」、もしくは「どうすることもできない」ようなストーリーに浸りつつ自分なりに足掻いているのかもしれません。
おしまい!