こんにちは!
なんと、英ロイヤル・カレッジ・オブ・アート大学(Royal College of Art’s Innovation Design Engineering course)の卒業生であるジュリアン・メルキオッリ(Julian Melchiorri)氏が人工の「葉」を開発したそうです。
見た目は・・・
たしかに葉っぱ!
光を当てると水と二酸化炭素から酸素を生成するという、世界初のバイオリーフです。
天然の絹のタンパク質の中に、植物の細胞から取り出した葉緑体を注入すると、人工の葉ができあがるといいます。
ジュリアン・メルキオッリ氏のアイデアは、絹の繊維から抽出されたタンパク質が分子を安定させる性質を利用して、そこに植物細胞から抽出した葉緑体を閉じ込めるというものでした。
実際にタフツ大学のシルクラボ(Tufts University silk lab)と共同で試してみると、シルクリーフ(Silk Leaf)と呼ばれる人工の葉を作ることができました!!
なんか見た事ないルックスですね。。
そして、このシルクリーフに光を与えると、植物と同様に光合成を行い、水と二酸化炭素から酸素を作ることができたそうです。
この人工の葉は、生きている本物の植物よりもメンテナンスし易いという意味では、より取り扱いが容易な製品の試作品ができたことを示しています。
開発者のジュリアン・メルキオッリ氏は、この人口の葉を様々な用途に使えるのではないかと考えているそうです。
まず彼は、見た目もお洒落なランプシェードを作ってみました。
このランプシェードは明かりを付けている間、部屋を照らすと同時に酸素も供給してくれます。
オーガニックカフェとかに普通にありそうですよね!
しかし彼はもっと壮大なことを考えています。
例えばビルの外壁を、この人工の葉で覆ってしまえば、都会でも新鮮な酸素を作り出すことができるというものです。
また、ビルの換気装置にこの人工の葉をフィルターとして使うことで、外部から取り込んだ空気に酸素を添加してビル内に送り込むことができるという。
現実となれば、もっと住みやすい空気のきれいな都会ができあがりそうですね!
そして最も期待されているのが宇宙開発の分野です。
実は無重力状態では植物がうまく育たないそうなんです。
また、長期間宇宙に滞在するには酸素を供給するシステムが必要となります。
そこで、この人工の葉を宇宙船や宇宙ステーション、あるいは他の惑星の基地に設置すれば、酸素を供給するシステムとして活用できるかもしれない。というものです。
たった1枚の葉が世界をかえるかもしれませんね!!
おしまい!